フリーランスビザ取得までの道のり ①   

こんにちは! 
三回にわたって書き綴ったリサイタル回想記ですが、ちょうど同時期に悪夢のビザ更新という出来事がありました。 


2003年にイタリアに渡って以来、何度もビザ、そして滞在許可更新には悩まされていましたが2012年に無期限滞在許可証(いわゆる永住権のようなものです) を取得、これでEU内で引っ越しても何してもいいわーやったーと喜んでいたのも束の間、ドイツに引っ越してからは大して役に立ちませんでした。
良かったことと言えば、イタリアの保険証がドイツの公的保険に書き換えられて無料で使えたこと(ドイツでは保険加入は義務・毎月70ユーロ前後支払います)と、学生ビザの申請をせずにドイツにて滞在許可証がもらえたことくらいでしょうか。とほほ・・

そしてどこのお国でも、学生から労働許可証への切り替え手続きは困難なようで…本当に大変でした😢!

私はドイツの大学院を卒業したので、まずその証明があれば16か月間の職探しビザがもらえます。これはつまり、16か月の猶予期間をあげるからその間に仕事を見つけ次第(ここが重要)労働ビザに切り替えてねーという感じです。

2014年7月に大学院を卒業したのですが、その後一年間は聴講生として在籍しながら、音楽教室での仕事も始めた私。プライベートの音楽教室なのでフリーランス契約での採用(年金とか、保険とかその他諸々は自己負担ということです) でした。

聴講生は正式な学生ではないので、ついに保険も自分で払わないといけません。ドイツには芸術家のための社会保険制度があるということで、まずはこちらのサイトを参考に手続きを済ませました。

そしてついにやってきた3月初め、月末に日本に帰らないといけないし、職探しビザも3月末に切れてしまう、ということで外国人局に早速行ってみたところ…
再び学生課に通され、窓口のお兄さんに労働許可証に切り替えたい旨を伝えると一枚の紙きれを差し出されました。そこに記されていた必要書類は、

  • 滞在許可申請書
  • パスポート
  • 証明写真
  • 保険証明書
  • ビジネスプラン!!
・・・・これはどういうことでしょうか(笑)?と質問すると、

フリーランスとしての収支報告、そして仕事をしていく上での計画書を書いて提出してください、とのこと。

このビジネスプランですが、2013年(・・?)より新しくできた法律のようで、既に労働ビザを持っている友人に聞いてみても、そんなの知らない!と言われる始末・・以前は芸術家保険にさえ加入していればさっさとビザをくれたらしいです。
つまり私・音楽家の場合は、音楽教室等の収入の他に、既に決定済みの伴奏の仕事その他諸々を全て書き出して提出すればいいのでは? とのこと。

とりあえずちゃっちゃとワードで仕事リストを綴った紙切れ一枚を作成し、次の日担当者の部屋に持参したところ…悪夢のはじまりでした・・・・・・つづく





0 コメント